Weissenborn by Gold Tone



いわゆるビンテージものではないのだが、これ以外で「ワイゼンボーン」の名称が使えないという意味ではビンテージといえなくもない。
Gold Toneはアジアンメイドの楽器を多く発売しているブランドで、このWeissenbornも同様、隣の大国中国で作られたものだ。当時国内の代理店をしていたHOSCOも今はもう取り扱いを止めてしまったらしいのと、これと同じ型はもうないので、やはりビンテージなのだろうか。

weissSS2.jpg

中国製ワイゼンボーンはこれが最初だったように記憶している。この後、続々と安価なコピーモデルが登場してきたのは、楽器の世界に限ったことではないだろう(つい最近「Ricenborn」なるコピーがあることを知った。それにしてもその名前、ちと酷すぎるような…)。

僕は塗装のムラや外観を気にする方ではないので、弾いていて気持ちよくなれるのなら、それで良いのだから、まだあまり多くの製品が出回っていなかった当時のホローネックギターの1本としては、価格的にも充分に納得できるものだった。






Lazy River ALS w/s

LR w:s2

僕が最初にレイジーリバーを手に入れたのは、2008年の5月だった。ちょうどアコースティックギターマガジンの取材を受ける前だったこともあり、国内で誰も持っていないだろう1台を捜していた頃だった。
いろんなフォーラムでの評判もすこぶる良く、是非一度試してみたいと思っていたことをRance Whiteに伝えたところ、たまたまストックがないということで、カリフォルニアの友人に預けてあるという1台を急いで送ってくれたのがこれだった。

LR w:s1

ボディ/ウォールナット、表板/スプルースのweissは、抜群のコストパフォーマンスを誇るレイジーリバーの代表作でもある。一般的に手工ギターというと、どうしても大金という大きな壁を乗り越えなくてはならない世界なのだが、レイジーリバーについてはその必要性が少ないので、ついマホガニー製のものも買ってみようかというぐらいの気持ちにもなってしまう(そうでもないですかね)。
ウォールナットとスプルースの組み合わせによるパワフルで切れ味の良い、多くの倍音を含んだ音色は、他のどれとも違って聞こえる。

下記リンクにてご確認いただけます。

http://www.pancomusic.com/lazyriversample01.mp3


LR w:s4

ホローネック構造のギターに魅せられ、レイジーリバーと出会ってからは、他の製品を購入する気になれなくなってしまっている。





Lazy River ALS Teardrop model / koa

もう10年ほど前だろうか、ワイゼンボーンのティアドロップモデルに触れる機会があった。
そのデザインが20年代のものだったか30年代のものだったかは、今となっては知る事ができないが、恐ろしいほどの美しい音色だったことだけは憶えている。

LR-tear1.jpg(写真は、Lazy River Teardrop model)

2009年になって、レイジーリバーからこれ1本いかが?と薦められるがままにオーダーし、その年の6月、春にヨーロッパでイメージしたものをまとめるために滞在していたカリフォルニアに届いた。オリジナルより少し深めのボディは、太い低音~きらびやかな高音を放ち、あっという間に僕を虜にした。弦を弾くたびに太腿から膝にかけて伝わる振動がとても心地良く、バーを持つ左手はさらなる音の持続を求めて震えっぱなしだ。

teardrop3.jpg

抱き抱えることを躊躇しないスタイルだが、夜な夜なそれをしているかなんてことは明かせない。(笑)



Non Brand Name ALS



90年代の中頃、とある楽器店で中古のCanopusを見かけた。定価の約半分の値札がついていたのだが、興味を持ってはいたものの、まだエレキに痺れていた時期だったので、結局手を出さずに数年が過ぎた。90年代後期になってふと雑誌の広告でみつけ、即座に神戸まで足を運んだ。

自分にとって最初のALSはブランド名も無し。オールコアの鳴りが切なくもあったりして、日夜弾きまくった。エレキとは随分と勝手が違い、単音で弾くよりも複音でコード感をつけることが多くなった。スラントの必要性を痛感し、バーを立てるようにもなった。

バーがコツコツと指板に当り、1弦側3~5フレットあたりには相当な傷がついてしまったが、これは名誉の負傷ということで勘弁しておくれ。

weis1.jpg

Lazy River ALS/mahogany

アコースティックラップスティールのほとんどが「ワイゼンボーン」と呼ばれるようになったのは、ホローネック構造の横擦りギターがそれなりに市民権を得て来たということだろうか。

最近は格安のアジア製コピーモデルも出回るようになり、裾野は広がっているかのように見える。
なんといっても価格が低いので入門用として最適、と考えるのだろうが、実はその反対だと思う。
楽器の音も知らないアルバイトが大きな工場で適当な材料とありあわせの技術でせっせとライン上で作る。楽器には違いないだろうが、いってみれば観光地土産用の高価版みたいなものか。

LR-maho2.jpg

sound clip Lazy River Acoustic Lap Steel/mahogany

Lazy Riverの製作者Rance Whiteは自らの作品を「Acoustic Lap Steel」と呼ぶ。多くの人がそうするように「weiss」と省略することも時々あるが、正しくはアコースティックラップスティールなのだ。
オールマホガニーを手にする前に、スプルース(表板)/ウォールナットのものを手に入れた。
それに比べると少し華奢な感じを受けたのだが、音の粒立ちやしなやかさは他のマホガニー製では味わったことのない素晴らしいものだった。

サウンドクリップは、1台のLazy River Acoustic Lap Steel/mahoganyをオーバーダビングしたもの。

LR-maho1.jpg
プロフィール

すぎの暢

Author:すぎの暢
膝の上にのせてバーで弦を擦って弾くラップスティールギター専門奏者。超ドマイナー楽器ですが、可能性は無限です。6弦アコースティック、エレキもええねぇ~!

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